4月に入り当院の桜の花も満開となり、ここ数日では新芽の緑色が目立つようになってきました。暖かい日差しを浴びながら、きれいに咲いた花々を眺めていると自然と気持ちも暖かくなります。訪問先でも「外を散歩してきた」という話をよく聞くようになりました。
今日は、散歩の強い味方「杖」について紹介しようと思います。
足腰の筋力が衰えると、2本の足で歩くことが難しくなります。杖はそういった方の3本目の足になる事で体を支え、歩行を安定させます。
また、杖に体重をかける事で、体重が分散され足腰への負担も軽減されます。
杖の種類
- T字杖(1本杖)
最も一般的な形の物です。特別な扱いの必要がない為、扱いやすく、初めて杖を使用される方でもすぐに慣れる事ができます。腕の力が十分にあり、基本的に杖がなくても自力で歩ける状態の方にお勧めです。
- ロフストランド杖
上部に前腕を通す輪っか、下部に握り手がついた杖です。
前腕と握り手の2点で支える為サポート力が高く、高い安定感があります。握力が弱っている方や身体に麻痺がある方に向いています。
- 多脚杖(3点杖・4点杖)
地面と接する杖先が3点(4点)の杖です。
支える支柱が多い為安定性が高いです。
T字杖では歩行が不安定な方、姿勢が悪い方、背骨が曲がっている方にも適しています。
※杖の適切な長さは、「身長÷2+3」㎝です。
※量販店でも購入できます。
杖は福祉用具ですので、介護認定をお持ちの方は、担当のケアマネージャーへ相談してください。
杖にも色々な種類があります。自分の体の状態や生活環境にあった杖を選び散歩に出かけてみませんか?
訪問看護ステーション
富永 奈津紀