三州病院の委員会は、当院の基本理念である「患者様中心の質の高い医療の提供」を実現するために、12の委員会で構成され、全職員でそれぞれの役割や課題に積極的に取り組んでいます。
目次
- 教育委員会
- 倫理委員会
- 医療安全管理対策委員会
- 感染防止対策委員会
- 医療機器安全管理・医療ガス委員会
- 診療情報管理委員会(記録)
- 衛生管理委員会(リクルート・ハラスメント)
- ホームページ・広報誌委員会
- 医療の質向上委員会(患者サービス・業務)
- 皮膚排泄ケア委員会
- 緩和・在宅ケア委員会
- 薬事委員会
教育委員会
【目的】
全職員を対象にとして教育・研修を行い、質の高い医療を効率的に提供する為に職員の資質向上を図る。
【委員会活動】
以下に掲げる事項について企画立案・実施・評価を行い、作成した文書についてはその責任を負う。
- 学術に関すること
- 院内教育に関すること
- 人材育成に関すること
- 組織運営に関すること
- 安全管理および医療機器管理に関すること
- 感染対策にかんすること
- 医薬品に関すること
- 接遇に関すること
- その他
院内研修を企画運営して、毎月2回、勤務時間内で必要な研修を実施しています。各委員会で企画された内容については協働して実施の支援を行い、アンケートによる職員の理解度の把握と、次回の運営計画立案に生かしています。定期的な開催を続け、社会情勢にもタイムリーに対応しながら、必要な知識の共有と実践への活用を促しています。
【院内勉強会を開催】
月に2回、定期的に院内勉強会を企画し、「医療安全」「院内感染対策」「患者様の権利」「ハラスメント」「医療機器の取り扱い」「医療ガスの取り扱い」「接遇」等、必要な研修については全職員に参加してもらい知識の共有、対応方法の伝達、意識の向上を図っています。
倫理委員会
【目的】
医療の実践過程において生ずる「倫理的問題」に対して、その倫理的妥当性について審議し、「よりよい医療の実践」の為の適切な介入を行う。併せて、職員が医療従事者としての倫理規範に基づき実践を行うことが出来るように、教育やガイドライン等の整備を行う。
【委員会活動】
- 倫理的問題に関する介入を段階的に行い、タイムリーに適切な介入を行う
- 施設内における倫理的問題の点検、問題解決について審議する
- 職員に対する教育計画について審議する
- 職員に対する倫理的問題に関する研修やトレーニングを定期的に行い、職員の倫理的感受性が高められるように支援する
- 院内の文書を適切に管理し、倫理的視点で運用を支援する
患者様・ご家族の人権を守り、適切な診断、治療が提供出来るよう、また患者様やご家族がご納得頂ける医療をご提案できるよう、全職員で倫理的感性を高く持つよう定期的な教育活動を行っています。医療人としての最善が尽くされ、患者様に不利益とならないよう、小さな出来事にも真摯に検討する場を設けています。
【院内研修を開催】
院内研修の必須研修と位置づけ、当院が規定している患者様の権利を全職員で理解するよう、研修内容の企画・運営を行っています。
職員の中で生じる倫理的問題については各部門で会議を開き、それでも方向性が見いだせない場合は、検討会を開いて、多職種での検討を行います。多面的な意見交換から方針の決定となり、患者様へ提供する医療の質の向上とつながっています。
医療安全管理対策委員会
【目的】
医療事故・インシデント事例を把握・分析する事により、事故再発防止策を検討し、職員への周知徹底を行う。
【委員会活動】
- 医療事故・インシデント事例の発生状況を報告
- 事故発生時の対応手順の見直し
- 事例・事故発生の原因究明
- 発生防止策の検討
- 医療安全研修の実施
- 輸血業務全般について適否検討
医療安全委員会は、患者様が安心して医療を受けられるよう、医療の質向上に日々取り組んでおります。そのための基本姿勢として、医療安全管理の考え方を全職員が認識し、安全で信頼される医療を目指して努めております。
委員会は毎月1回開催され、各部門からの代表者で構成し必要なデータ集計の報告と同時に、事例報告や話題となった情報に対して、活発に審議し院内の改善に役立てています。5月、10月には医療安全週間を設け、アンケートを実施し医療安全に対する行動・意識改善を評価しています。また医療安全委員会主催の安全確保に関する研修を年2回行っており、年間を通じて、医療職員だけでなく事務職、委託職員などを含めて全職員に対して、様々な医療安全関連の研修会を実施しています。
感染防止対策委員会
【目的】
感染症に対する正しい知識と一般的な対応を理解し、院内感染を防止する取り組み。
【委員会活動】
- 感染症の発生状況の報告と周知。
- 感染者・感染物の取り扱いを協議する。
- 院内感染対策の見直し。
- 院内環境の把握と改善策の検討。
- 感染対策の勉強会実施。
感染防止対策委員会は、院内感染の発生予防を迅速かつ機能的に行う為に、各部門からの構成員で組織され、毎月1回開催しています。委員会では、月ごとの感染患者状況、インフルエンザ等の流行性疾患の発生状況を報告しています。6月、11月を手指衛生強化月間とし、強化月間の前後でアンケートを実施し実施率を評価しています。
また感染防止委員会主催の勉強会を年2回行っており、感染予防の徹底と的確な対応がとれる体制づくりを委員会が中心になって進めています。
当委員会では、患者様が安心して治療に専念していただく院内環境づくりや院内感染防止に努めています。
医療機器安全管理・医療ガス委員会
【目的】
医療機器管理業務の改善を行ない、診断・治療の質の向上を目的に当院の機能に適切な医療機器の設置と医療安全を目的とした医療機器の見直し等を行なう。
【委員会活動】
- 医療機器の購入・廃棄の検討
- 医療機器の設置場所・台数等の検討
- 医療機器の点検の実施と点検方法の教育
- 医療機器の勉強会
- 医療機器に関する習熟度チェック
病院の機能に見合った医療機器の新規導入・機器更新を検討し、安全で確実な医療を提供を目指しています。また日頃使用する機器に対する点検方法や習熟度を個別に確認し、機器の誤使用や誤作動を起こさないようチェックしています。
【習熟度チェック】
普段から使用する機器もあれば、使用頻度の低い医療機器がある中で、使用方法や手順、点検方法などの理解にバラツキがあるため、習熟度チェックを行っています。各個人ごとにファイルを作成し、自分の医療機器に対する習熟度を確認しています。安全で確実な医療を、職員が自信を持って患者様に提供できるよう取り組んでいます。
診療情報管理委員会(記録)
【目的】
診療情報管理業務の円滑かつ効率的な運営を図り、診療録に必要な記載がされているか評価を行い、質の高い安全・安心な医療を実現することを目的とする。
【委員会活動】
- 診療情報を一元的に管理する業務
- 診療情報を安全に管理・運用・監査する業務
- 診療情報を点検する業務
- 診療情報を有効に活用する業務
- 診療情報の提供に関する業務
- その他、委員会が必要と認める事項に関すること
衛生管理委員会(リクルート・ハラスメント)
ホームページ・広報誌委員会
【目的】
ホームページ・広報誌委員会は、医療法人倫生会が地域に密着した医療と市民に開かれた医療を実現するために、病院の現状を幅広く広報する。
開かれた医療をめざし、病院の現状を幅広く広報する。
【委員会活動】
- ホームページの作成と更新
- 広報誌の発行(年4回発刊、4月春号・7月夏号・10月秋号・1月冬号)
ホームページ/広報誌委員会は、ホームページや広報誌を通じて、三州病院の診療内容・医師の勤務予定・病院行事・委員会活動などを院外に向けて広報しています。病院の現状を広く公開し、開かれた医療と地域に密着した医療の実現に取り組んでいます。
【ホームページに病院の活動を随時更新、年4回広報誌を発刊】
ホームページに随時、病院活動を更新し、広報誌では特に重要な項目を記載しています。ホームページの更新状況は遂次朝礼時に職員に対して報告され、職員内の情報共有にも努めています。
医療の質向上委員会(患者サービス・業務)
【目的】
医療の質向上委員会は、患者様の当病院に対する満足度を高めるために業務改善を行うことを目的とする。
【委員会活動】
- 接遇研修の充実をはかり、現場にあった医療研修を実施する
・年2回必須研修として接遇研修を実施
・身だしなみチェックを行う
・各部署のラウンドチェックを毎月実施
・掲示物の定期的な見直し - 患者満足度アンケート結果を分析し、問題点に対する対策をたて、改善へ繋がるよう実行する
・外来と病棟での患者満足度アンケートの実施、集計と評価をおこないフィードバックする
・待ち時間調査を実施し外来運営が円滑に進むように調整する
・患者様からのご意見を集め、対応し掲示を行う - 機能評価指摘事項(B評価)に対し継続的改善を行う
・病院機能評価で指摘された項目の改善策を検討し、具体的な業務改善を行う
- 接遇研修の充実をはかり、現場にあった医療研修を実施する
【院内接遇研修開催】
接遇研修では、ただ講義をするだけではなく、楽しく内容を身につけてほしいと寸劇なども取り入れてわかりやすく楽しい研修を目指しています。
患者様・ご家族様第一に考え、かつ私たち職員が働きやすい職場環境をつくることがこの委員会の一番の目標です。安全・安楽に快適な診療・療養環境を提供できるように、全職員が一定のレベルで質の高い医療を提供できるように日々委員会活動として取り組んでいます。
皮膚排泄ケア委員会
【目的】
褥瘡、創傷、ストーマ、失禁に対する知識を深め、患者様が安心した医療を受けられるよう取り組む事を目的とする。
【皮膚排泄ケア委員会活動】
- 褥瘡スクリーニング及びアセスメントと合併症予防策の確立
- 褥瘡ケアの評価、監査及び指導
- 正常な皮膚ケアの確立に向けた取り組み
- ストーマの物品管理や利用できる社会資源についての情報収集と情報提供
- 当院掛かりつけストーマ保持患者の災害時支援体制の確立
皮膚排泄ケア委員会は、定期的に院内勉強会を開催し、全看護職員へ年に2回の自己監査を行う事で、各々が自己の成長を認識することができるようにしています。また、入院された患者様が皮膚トラブルなく入院生活を過ごせるように皮膚観察、褥瘡回診を行い、褥瘡発生、悪化の予防に努めています。
2016年の震災を受け、翌年に災害時の電子カルテ不能状態を想定した紙媒体対応を作成しました。各病棟に保管し、当院掛かりつけストーマ保持患者の災害時支援体制を整えています。
ストーマケア勉強会
緩和・在宅ケア委員会
【目的】
全職員を対象として、緩和ケアに対する教育・研修と啓発を行い、緩和ケアの質の向上を図る。患者様が希望される場所で過ごせるよう援助する。
【緩和・在宅ケア委員会活動】
- 院内の緩和ケア教育・研修の企画立案・実施・評価
- 在宅緩和ケア勉強会の企画立案・実施・評価
- 緩和ケア対象患者の日常生活の質の改善
- 緩和ケアの啓発・広報
- 退院調整に関連する学習、多職種での検討
- 各部署における地域連携の支援
緩和・在宅ケア委員会は、緩和ケアや退院調整を通して質の高いケアを提供できるよう、勉強会の企画・運営・実施を行っています。在宅緩和ケア勉強会を通して、地域への緩和ケアの質の向上にも努めています。また地域の皆様に緩和ケアを知っていただき、患者様やご家族の苦痛の軽減に繋がるよう、緩和ケアの啓発も行っています。
【緩和ケア病棟見学会】
緩和ケアの啓発を目的に、毎月第2金曜日、14時から緩和ケア病棟見学会を開催しています。地域住民の皆様や医療・介護職の方を対象に緩和ケアを知っていただき、苦痛なく過ごしていただきたいと考えています。
【緩和・在宅ケア勉強会】
年1回、地域の医療・介護職を対象とし、地域の緩和ケアの質の向上を目的に勉強会を開催しています。講義だけでなく、多職種の連携を図り、顔の見える関係づくりを心掛けています。