三州病院の委員会は、当院の基本理念である「患者様中心の質の高い医療の提供」を実現するために、12の委員会で構成され、全職員でそれぞれの役割や課題に積極的に取り組んでいます。
目次
- 教育委員会
- 倫理委員会
- 医療安全管理対策委員会
- 感染防止対策委員会
- 医療機器安全管理・医療ガス委員会
- 診療情報管理委員会(記録)
- 衛生管理委員会(リクルート・ハラスメント)
- ホームページ・広報誌委員会
- 医療の質向上委員会(患者サービス・業務)
- 皮膚排泄ケア委員会
- 緩和・在宅ケア委員会
- 薬事委員会
教育委員会
【目的】
全職員を対象として教育・研修を行い質の高い医療と職員の資質向上に繋げる
【委員会活動】
- 院内教育・研修の企画・運営・評価
- 新人職員教育企画・実施・評価
- 看護部ラダー教育から専門教育を実施しキャリア開発に繋げる
- 安全管理・感染管理に関する教育
- 接遇に関する教育
- 各委員会活動の推進
- 学会・研修参加基準に沿った参加者の推薦
教育委員会は、病院の基本理念を基に院内教育体系を整え、医療安全・感染管理・接遇などの職員必須研修や新人職員教育、クリニカルラダー教育の企画・実施・評価を行っています。また院内の委員会活動の効果的な運営の支援を行っています。
【毎週水曜日の時間内での研修開催】
教育委員会が企画した研修を、毎週水曜日の14時より計画的に行っています(年間平均50回実施)。ワークライフバランスを考え、研修は全て時間内で実施しています。
講義だけでなく現場に即した演習や救急シミュレーション研修など実施しています。また、参加率向上を目的に「楽しく学び・ご褒美ももらえる」フィッシュの考えを取り入れ、ビンゴゲーム形式で参加シールを貼るポイント制とし、がんばったご褒美の院長賞が楽しみな研修となっています。
倫理委員会
【目的】
人間を直接対象とした医学的研究及び医療行為について、倫理的視点での医療や職業人としての倫理的配慮を図ることを目的とする。
【委員会活動】
委員会は、次に掲げる事項を倫理的観点から審議・審査する。
医の倫理における基本的事項に関する事項
- 病院における全ての医療行為が、倫理的、社会的及び医学的配慮のもとに行われていることを確保するために必要な事項
- 職業倫理に関する事項
- 倫理コンサルテーションに関する事項
- 輸血に関すること
- 臓器移植に関すること
- 終末期患者の治療に関すること
- 告知に関すること
- 患者の権利に関する事項
- 臨床研究に関すること
- その他医療行為全般に係る患者の基本的権利の擁護に関すること
倫理委員会は、前項に係わる所掌事項の検討機関であって決定機関ではない。
医の倫理に関わる事項があった場合は、委員会を開催し倫理的視点で審議・審査する。
医療者の独善にならないために、院長を中心に委員会メンバーで討議する。
医療安全管理対策委員会
【目的】
医療事故・インシデント事例を把握・分析する事により、事故再発防止策を検討し、職員への周知徹底を行う。
【委員会活動】
- 医療事故・インシデント事例の発生状況を報告
- 事故発生時の対応手順の見直し
- 事例・事故発生の原因究明
- 発生防止策の検討
- 医療安全研修の実施
- 輸血業務全般について適否検討
医療安全委員会は、患者様が安心して医療を受けられるよう、医療の質向上に日々取り組んでおります。そのための基本姿勢として、医療安全管理の考え方を全職員が認識し、安全で信頼される医療を目指して努めております。
委員会は毎月1回開催され、各部門からの代表者で構成し必要なデータ集計の報告と同時に、事例報告や話題となった情報に対して、活発に審議し院内の改善に役立てています。5月、10月には医療安全週間を設け、アンケートを実施し医療安全に対する行動・意識改善を評価しています。また医療安全委員会主催の安全確保に関する研修を年2回行っており、年間を通じて、医療職員だけでなく事務職、委託職員などを含めて全職員に対して、様々な医療安全関連の研修会を実施しています。
感染防止対策委員会
【目的】
感染症に対する正しい知識と一般的な対応を理解し、院内感染を防止する取り組み。
【委員会活動】
- 感染症の発生状況の報告と周知。
- 感染者・感染物の取り扱いを協議する。
- 院内感染対策の見直し。
- 院内環境の把握と改善策の検討。
- 感染対策の勉強会実施。
感染防止対策委員会は、院内感染の発生予防を迅速かつ機能的に行う為に、各部門からの構成員で組織され、毎月1回開催しています。委員会では、月ごとの感染患者状況、インフルエンザ等の流行性疾患の発生状況を報告しています。6月、11月を手指衛生強化月間とし、強化月間の前後でアンケートを実施し実施率を評価しています。
院内の手指消毒剤や個人携帯用手指消毒剤の使用状況も毎月調査して、議事録で報告し周知しています。また感染防止委員会主催の勉強会を年2回行っており、感染予防の徹底と的確な対応がとれる体制づくりを委員会が中心になって進めています。
当委員会では、患者様が安心して治療に専念していただく院内環境づくりや院内感染防止に努めています。
医療機器安全管理・医療ガス委員会
【目的】
医療機器管理業務の改善を行ない、診断・治療の質の向上を目的に当院の機能に適切な医療機器の設置と医療安全を目的とした医療機器の見直し等を行なう。
【委員会活動】
- 医療機器の購入・廃棄の検討
- 医療機器の設置場所・台数等の検討
- 医療機器の点検の実施と点検方法の教育
- 医療機器の勉強会
- 医療機器に関する習熟度チェック
病院の機能に見合った医療機器の新規導入・機器更新を検討し、安全で確実な医療を提供を目指しています。また日頃使用する機器に対する点検方法や習熟度を個別に確認し、機器の誤使用や誤作動を起こさないようチェックしています。
【習熟度チェック】
普段から使用する機器もあれば、使用頻度の低い医療機器がある中で、使用方法や手順、点検方法などの理解にバラツキがあるため、習熟度チェックを行っています。各個人ごとにファイルを作成し、自分の医療機器に対する習熟度を確認しています。安全で確実な医療を、職員が自信を持って患者様に提供できるよう取り組んでいます。
診療情報管理委員会(記録)
【目的】
診療情報管理業務の円滑かつ効率的な運営を図り、診療録に必要な記載がされているか評価を行い、質の高い安全・安心な医療を実現することを目的とする。
【委員会活動】
- 診療情報を一元的に管理する業務
- 診療情報を安全に管理・運用・監査する業務
- 診療情報を点検する業務
- 診療情報を有効に活用する業務
- 診療情報の提供に関する業務
- その他、委員会が必要と認める事項に関すること
衛生管理委員会(リクルート・ハラスメント)
ホームページ・広報誌委員会
【目的】
ホームページ・広報誌委員会は、医療法人倫生会が地域に密着した医療と市民に開かれた医療を実現するために、病院の現状を幅広く広報する。
開かれた医療をめざし、病院の現状を幅広く広報する。
【委員会活動】
- ホームページの作成と更新
- 広報誌の発行(年4回発刊、4月春号・7月夏号・10月秋号・1月冬号)
ホームページ/広報誌委員会は、ホームページや広報誌を通じて、三州病院の診療内容・医師の勤務予定・病院行事・委員会活動などを院外に向けて広報しています。病院の現状を広く公開し、開かれた医療と地域に密着した医療の実現に取り組んでいます。
【ホームページに病院の活動を随時更新、年4回広報誌を発刊】
ホームページに随時、病院活動を更新し、広報誌では特に重要な項目を記載しています。ホームページの更新状況は遂次朝礼時に職員に対して報告され、職員内の情報共有にも努めています。
医療の質向上委員会(患者サービス・業務)
【目的】
患者様サービス向上委員会は、患者様の当病院に対する満足度を高めるために業務改善を行っていくことを目的とする。
質の高い医療を効率的に提供する為に、業務内容の見直しを様々な視点から行い、働きやすい職場環境を作る。
【委員会活動】
- 患者様からのご意見やご要望に対応し、必要時対策を検討する。
- 患者様満足度アンケートから病院評価を行い、病院の問題点・改善策を検討する。
- 接遇研修を全職員に対して実施し患者様へのよりよい接遇を定着させる。
- 機能評価指摘事項の改善
- 看護基準・手順の活用と見直しを行い、看護技術の統一を図る。
- 標準看護計画を作成し、根拠に基づいた看護に繋げる。
- 看護必要度の活用や現状の問題を把握し業務改善を図る。
毎月1回行い患者様からのご意見・ご要望について検討し、問題点に対し対策・実施・評価を行い、患者様満足度向上のためのサービス向上に努めています。また、年に2回院内研修として接遇研修を行い、接遇の質の向上に努めています。接遇の評価としまして、年2回外来・緩和病棟にて患者様満足度アンケート調査を行っています。
【院内接遇研修開催】
接遇研修は、「こんな時、あなたはどうしますか?」のテーマで、実際にあった出来事を接遇事例としてあげ全職員で討議し自分達の接遇を振り返りました。
当院の基本方針である『患者様中心の質の高い医療の提供』に基づき、質の高い医療サービスを提供し、病院機能の一層の充実・向上を図るため、2001年に日本医療機能評価機構より最初の認定を受け、今回2016年に4回目の日本医療機能評価3rd.Gを受け認定されました。病院機能評価とは、医療機関の第三者評価を行っている公益財団法人日本医療機能評価機構により病院に必要なすべての機能につき、一定の基準を満たしているか否かを評価されます。受審にあたり、職員全員がこの主旨を理解し、ひとりひとりが業務の改善・向上に努め、病院全体で取り組んだ結果、いくつかの改善点の指摘はありましたが、結果としては、一定の水準を満たしていると認められました。現在、委員会活動として、各分野における指摘事項に対する課題を明確にし、基準に達していない機能については継続的な医療の質の改善に取り組んでいます。
病院機能評価認定証
皮膚排泄ケア委員会
【目的】
ストーマ、創傷、失禁に対する知識を深め、患者様が安心した医療を受けられるよう取り組む事を目的とする。
【皮膚排泄ケア委員会活動】
- 褥瘡スクリーニング及びアセスメントと合併症予防策の確立
- 褥瘡ケアの評価、監査及び指導
- ストーマ造設から自己管理に及ぶ指導
- ストーマの物品管理や利用できる社会資源についての情報収集と情報提供
- 当院掛かりつけストーマ保持患者の災害時支援体制の確立
- 正常な皮膚ケアの確立に向けた取り組み(手術創含む)
皮膚排泄ケア委員会は、委員会開催時に毎月指導者を交代する形式で勉強会を開催しています。内容は、委員メンバー及び興味のあるスタッフへ対するもので、5~10分程度という短時間で行い、業務への負担のない知識技術の向上に努めています。また、定期的に院内勉強会を開催し、全看護職員へ年に2回の自己監査を行う事で、各々が自己の成長を認識することができるようにしています。
ストーマ造設患者様には、オリエンテーション・ストーマサイトマーキングから退院後の生活までを大きな不安なく行えるよう、ケアと指導を行い、患者様が入院中に外来看護師(当委員)との面談を行う事で、退院後のセルフケアに困った際は安心して相談する事の出来る環境を整えています。
2016年の震災を受け、翌年に災害時の電子カルテ不能状態を想定した紙媒体対応を作成しました。各病棟に保管し、当院掛かりつけストーマ保持患者の災害時支援体制を整えました。褥瘡や術創トラブルのある場合は、委員で速やかに処置検討を行い対応しています。また、毎月褥瘡回診を行い、処置の検討を行っています。
ストーマケア勉強会
緩和・在宅ケア委員会
【目的】
全職員を対象として、緩和ケアに対する教育・研修と啓発を行い、緩和ケアの質の向上を図る。患者様が希望される場所で過ごせるよう援助する。
【緩和・在宅ケア委員会活動】
- 院内の緩和ケア教育・研修の企画立案・実施・評価
- 在宅緩和ケア勉強会の企画立案・実施・評価
- 緩和ケア対象患者の日常生活の質の改善
- 緩和ケアの啓発・広報
- 退院調整に関連する学習、多職種での検討
- 各部署における地域連携の支援
緩和・在宅ケア委員会は、緩和ケアや退院調整を通して質の高いケアを提供できるよう、勉強会の企画・運営・実施を行っています。在宅緩和ケア勉強会を通して、地域への緩和ケアの質の向上にも努めています。また地域の皆様に緩和ケアを知っていただき、患者様やご家族の苦痛の軽減に繋がるよう、緩和ケアの啓発も行っています。
【緩和ケア病棟見学会】
緩和ケアの啓発を目的に、毎月第2金曜日、14時から緩和ケア病棟見学会を開催しています。地域住民の皆様や医療・介護職の方を対象に緩和ケアを知っていただき、苦痛なく過ごしていただきたいと考えています。
【緩和・在宅ケア勉強会】
年1回、地域の医療・介護職を対象とし、地域の緩和ケアの質の向上を目的に勉強会を開催しています。講義だけでなく、多職種の連携を図り、顔の見える関係づくりを心掛けています。