ごあいさつ
当院は1988年5月、診断・治療(内視鏡・腹腔鏡・外科手術・化学療法)・病理部門を有する消化器・乳腺の専門病院として開院しました。現在、消化器・乳腺・肛門疾患を中心に総合外来、糖尿病・肝臓専門外来を行っています。
検査部門は内視鏡検査(食道・胃・十二指腸・大腸)、超音波検査(腹部・乳腺)、CT、X線透視検査、マンモグラフィーを行っています。
診療体制は鹿児島大学、宮崎大学より派遣された専門の先生方を交えてスタッフがカンファレンスを行い、患者様にとって最善の診療を行っています。
また、2000年5月に宮崎県で最初に緩和ケア病棟を既設病棟内に併設し、がんと診断された患者様のより良い Quality of life(生活の質の向上)を目指し、全人的ケアを行っています。2009年12月に新たに「すみれ病棟」が完成し、緩和ケア病棟も17床から27床に増床されました。初期のがん治療から終末期医療まで一貫して提供できる体制が充実しました。
当院はがんの診断・治療・終末期ケアまで一貫として行うとの医療方針のもと、これからも地域に根ざした患者様に信頼される病院を目指して職員一同研鑽に努めて参ります。
倫生会 基本理念
「患者様中心の質の高い医療の提供」
医療方針
- 消化器・循環器・乳腺・肛門疾患を中心に質の高い医療の提供を行います。
- 疾患の予防、的確な診断・治療、および緩和ケアまで、一貫した医療を行います。
- 患者・家族のニーズに沿った医療と緩和ケアに積極的に取り組みます。
副理事長あいさつ
2023年8月より、副理事長職を拝命いたしました、都築則正(つづき のりまさ)と申します。
これまで大学病院において、10年以上緩和医療に携わり、多くの患者様のご病気、そしてご家族の方々の人生と向き合って参りました。この度、SAITO MEDICAL GROUPの理念「向き合うのはあなたの人生」に共感し、さらに当法人の理念「患者様中心の質の高い医療の提供」を実現するため三州病院に着任いたしました。
都城市ならびに都城市が属する都城北諸県医療圏は今後なだらかに高齢化や過疎化が進み、今までとは異なる医療の必要性が増大していくと考えられます。これまで当院が担ってきた医療を踏襲しつつ、当院の診療範囲を変化させていく必要があると考えています。
今後も患者様、ご家族の方々との一期一会を大切にし、この地域に必要とされる病院として、当院スタッフと共に邁進していきたいと考えています。どうぞ皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
副理事長 都築 則正
院長・緩和ケア病棟医長
当院は宮崎で初めての緩和ケア病棟として2000年に開設いたしました。開設当初より地域に開かれた緩和ケア病棟であるべく、日々のケアの質の向上を目指してまいりました。
開設当初は「終末期の病棟」という誤解がありましたが、現在はがんと診断がついた早期の段階から提供していくべき医療であると、患者さま・ご家族のみならず医療従事者の方々にも広く理解されるようになってまいりました。
緩和ケアは患者さまのみならず、そのご家族にも提供されます。そして単なる身体の症状緩和にとどまらず、お気持ちのつらさなどの緩和も同時に図ってまいります。
その為には、おひとり、おひとりの「生活・人生における思いや価値観」を丁寧にお伺いしていくことが大事になります。そのお気持ちを伺いながら今後の事を相談し、おひとり、おひとりの生活を支えていきたいと考えております。
新型コロナの流行によりこれまでの「日常」が大きく変わりました。
時代の変化に伴い、今後緩和ケアも変化していく必要があります。「変わって行くもの」、「変わらないもの」、それぞれを大事にしながらスタッフ一同邁進していきたいと思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。
院長・緩和ケア病棟医長 横山 晶子
副院長・診療協力部門長
当院では診療協力部門として、薬剤室・放射線室・検査室・栄養室の部門があり、医師や看護師と協働して日々業務に取り組んでおります。
薬剤室は、消化器癌や乳癌の抗がん剤治療の調剤業務や入院患者さまの調剤業務を中心に安全で正確な業務を行っております。
放射線室は、CT検査、一般撮影、透視、マンモグラフィ、骨密度、乳腺エコーを行っています。女性技師も1名在籍し、マンモグラフィや乳腺エコーに優先的に対応しております。
検査室は、全員女性職員が従事し、検体検査や生理検査を行っております。特に乳腺エコー検査に関しては、ほとんどを臨床検査技師が担っております。
栄養室では、管理栄養士が抗がん剤治療中の患者さまの食欲不振に対応した食事の提供や、緩和ケア病棟の患者さまには希望や病状に対応した個別食の提供を行っております。
これからも、各部門が専門知識を高めながら、質の高い医療の提供が出来るように取り組んでまいります。
副院長・診療協力部門長 友重 雅美
外来
当院外来では胃がん・大腸がん・乳がん・肛門疾患を中心とした外科診療に加え、緩和ケア・肝臓内科・糖尿病内科診療に力を入れております。特定健診、胃がん検診、大腸がん検診、職場健診では地域の多くの皆さまに受診頂いており、安心・安全・正確な診療・検診が行えるよう外来スタッフ一丸となって取り組んでおります。
また、毎月1回サロンを開き、がん患者さまを対象とした「アビアランスケア」を行っております。「アビアランスケア」とは、抗癌剤をはじめとする薬物療法の副作用による外見の変化(脱毛、爪、皮膚の変化)や外科治療による創の変化などがもたらす患者さまのストレスを軽減するためのケアです。アデランスさんと提携し、患者さまにケアについて学習して頂き、必要なもの(ウィッグ、帽子、保湿剤、シャンプー、ネイルコート、補正下着など)を提供させて頂いております。御相談などございましたらいつでも声をおかけ下さい。
外来 看護師長 原崎 礼子
緩和ケア病棟
当院は2000年に宮崎県で初めて緩和ケア病棟を設立致しました。当院緩和ケア病棟は、「いのちを支え、いのちをつなぐ」を基本理念に、がん患者さまの辛い症状を和らげたい、最期まで寄り添い、支えたいという思いで設立されました。
がんが進行すると、痛みや息苦しさなど身体的・精神的にも辛い症状が出ることがあります。緩和ケアでは、そのような辛い症状を和らげるケアを優先して行いますが、化学療法中のケアやご家族の介護負担を減らすレスパイトケアの役割も担っており、症状が辛い時だけ入院する、最期の時間を自宅で過ごしたいといったご希望にも沿えるよう、柔軟に対応しております。
ご家族のご心配やご不安もあると思います。患者さまだけでなく、ご家族の心配なこと、お困りのことも共に考えさせていただき、少しでもご不安が軽減できればと思っております。「自分らしく生きる」ことを大切に、患者さま一人一人にあわせた手厚い看護をさせて頂きます。
入院をご希望の方は、当院にお気軽にご相談ください。
緩和ケア病棟 看護師長 矢間智江
訪問看護ステーション
三州病院訪問看護ステーション“もも”は在宅療養を支援する目的で2018年7月1日に開設しました。。特色として、がん患者さまの在宅緩和ケアに特化した訪問看護ステーションです。
がんの痛みや苦しさなど、がんによる様々な症状を和らげ、少しでも快適に、そして1日でも長く住み慣れたご自宅で療養が続けられるよう、在宅での看護を提供しております。
当訪問看護スタッフは緩和ケア病棟での経験を生かし、身体的な症状緩和はもちろん、精神的な症状を含む気持ちの辛さへの対応も行っております。病状の進行に伴い、残念ながらお看取りとなる方々も多くおられますが、私たちは最後の瞬間まで尊厳をもって関わり、穏やかな旅立ちが出来るようお手伝いをさせて頂いてまいりました。
人生の最後に関わることの責任とやりがいをもって日々の看護に励み、多死社会となる近い未来、少しでもお力となれるように、これからも日々努力を続けてまいります。
訪問看護ステーション長 久保田 優子
事務部
三州病院は昭和63年に開設以来、地域に求められる病院を目指して質の高い医療の提供に努めてまいりました。超高齢化社会はすぐそこまで迫って来ており、患者さまの医療費負担はますます増加し、医療機関には厳しい診療報酬改定が続いております。
このような状況下、当院では、柔軟な勤務体制・子育てのし易い職場環境・新人・中途入職者の教育・研修体制の充実を進め、職員が成長出来る、働きやすい病院を目指しております。
医療を取り巻く環境に適応して、職員一丸となって患者さま中心の質の高い医療を提供し、これからも地域の皆さまに必要とされる病院を目指してまいります。
事務長 中吉 大地
三州病院のあゆみ
1988年(昭和63年) |
5月 |
個人病院として開設 |
1989年(平成元年) |
2月 |
基準給食・基準寝具承認 全身CT装置導入 |
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12月 |
三階病室増改築工事竣工 |
1991年(平成3年) |
1月 |
医療法人「倫生会」設立 |
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6月 |
電子内視鏡導入 |
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7月 |
マンモグラフィー(乳房X線撮影装置)導入 |
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11月 |
手術台増設改築工事竣工 |
1992年(平成4年) |
10月 |
外来駐車場、敷地内に竣工 |
1993年(平成5年) |
6月 |
基準看護(基本看護)承認 |
1994年(平成6年) |
4月 |
基準看護(特Ⅱ類)承認 |
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8月 |
基準看護(特Ⅲ類)承認 |
1997年(平成9年) |
12月 |
病院増改築工事竣工(第Ⅱ期工事) |
1998年(平成10年) |
5月 |
新看護2:1(A看護)承認 |
1999年(平成11年) |
5月 |
都城緩和ケア研究会設立 |
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9月 |
ヘリカルCT装置導入 |
2000年(平成12年) |
5月 |
カラードプラー超音波診断装置導入 |
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5月 |
緩和ケア病棟(10床)承認 |
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12月 |
緩和ケア専用病棟着工(第Ⅲ期工事) |
2001年(平成13年) |
11月 |
日本医療機能評価認定 |
2002年(平成14年) |
1月 |
緩和ケア専用病棟"さくら"竣工(17床) |
2003年(平成15年) |
1月 |
日本外科学会より外科専門医制度修練施設認定 |
2005年(平成17年) |
11月 |
マルチスライスCT装置導入 |
2006年(平成18年) |
11月 |
日本医療機能評価Ver.5認定 |
2007年(平成19年) |
4月 |
一般病棟入院基本料7:1施設承認 |
2008年(平成20年) |
9月 |
緩和ケア専用病棟着工(第Ⅳ期工事) |
2009年(平成21年) |
4月 |
日本緩和医療学会認定研修施設 |
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12月 |
緩和ケア専用病棟"すみれ"竣工(10床増床) 外来フロア増改築 |
2010年(平成22年) |
5月 |
三州健康教室100回記念 市民公開講座「健やかな毎日のために」を開催 |
2011年(平成23年) |
7月 |
整形外科開設 |
2012年(平成24年) |
12月 |
電子カルテ診療開始 |
2014年(平成26年) |
1月 |
64列マルチスライスCT装置導入 |
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9月 |
外科手術用3D内視鏡システム導入 |
2017年(平成29年) |
2月 |
日本医療機能評価3rd.G認定 |
2018年(平成30年) |
5月 |
開院30周年 |