8月9日、10日の「白桃の日」をご存知ですか?岡山県で1996年から実施されており、「は(8)く(9)とう(10)」の語呂あわせから、この日に様々なイベントが開催されているそうです。
当訪問看護ステーション“もも”の由来も「桃」からきています。桃は中国原産の果物で紀元前4世紀ごろにシルクロードを通り、ペルシア経由でヨーロッパに伝わりました。ピーチ(Peach)は“ペルシア”が語源だそうです。日本には縄文時代の遺跡から桃の核が出土している事から、日本最古とされています。ずいぶんと昔からなじみのある果物だったことが分かりますね。
桃には水密種として白桃、白鳳、黄桃があり、その他にもネクタリンや蟠桃といった種類があります。7月から8月にかけて市場に出回る桃は、栽培にとても手間のかかる果物です。病気になりやすく、害虫の防除が必要で、収穫前には実が傷つかないよう一つずつ丁寧に袋をかけなければなりません。そのお陰で私たちはみずみずしくて甘い桃を食べることが出来ます。
中国において「桃」は仙木・仙果と呼ばれ、邪気を祓い不老長寿を与える植物として親しまれてきました。「古事記」ではイザナギノミコトが鬼女に桃を投げつける事によって、退散させる場面が描かれています。私たちスタッフにとっても、訪問看護ステーション“もも“は神聖な存在です。利用者様のかけがえのない命をしっかりとお守りし、命に寄り添い、毎日が心穏やかに過ごせますよう、“もも”を胸に掲げて訪問していきたいと思います。
スタッフが作ってくれた「桃」のマスクをつけて記念撮影
文責:訪問看護ステーション長
久保田優子