都城市 三州病院

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もも便り

もも便り 第22号『昔取ったきねづか』

 

冷たい雨が過ぎると汗ばむほどの陽気となり、春の到来と初夏の訪れが感じられます。今年のお花見はどのようにされましたか?コロナ下ではこれまでのお花見ができず、せっかくの桜もかわいそうですね。三州病院にある桜の木が日に日にピンクの花をつけ、私たち職員や患者様を癒してくれています。
 訪問看護師としてご家庭を訪れますと、その方の人生に触れる事が出来ます。その一場面をご紹介したいと思います。その方は地域の役員を引き受けておられ、特にご高齢の住民の皆様のお世話をされておられました。手先がとても器用で効率よく物事を考えられる方で、ご自宅の物はなんでもご自身で修理されていました。自動血圧計の圧力チューブが破損した時には、ホームセンターから丁度良いチューブを見つけて直されていました。またコロナの感染が拡大し始めた頃には、手作りのマスクを奥様と二人でたくさん作っておられました。
 いつものように訪問した時、介護用電動ベッドに見慣れない柵を見つけました。よく見ると塩化ビニールの細いパイプが器用に組みあがっています。更にバスケットが取り付けられていて、水分補給用のペットボトルや読書用の眼鏡、ティッシュペーパー等が取り出しやすく整理して入っています。もちろんご自身で作られたそうで、とても驚きました。ベッド柵もレンタルできるのはご存知のはずなのに、自分が生活しやすいように手作りされたのです。こんなのあったらいいなと考える事は出来ても、なかなか実際に作る事は難しく、更に病状が徐々に悪くなっていく中での作業でしたので、大変だったと思います。
 このように、その方が歩んでこられた人生を垣間見る事ができるのは、訪問看護の役得です。そしてその人生について話してくださる患者様のお顔が、何よりも生き生きとしておられるのが私たちの喜びです。これからもたくさんの方の人生を見せて頂き、訪問して参りたいと思います。

文責:三州訪問看護ステーション”もも”
久保田優子

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