当院では胃腸などの消化器疾患の治療と共に、便秘症の治療も積極的に行っています。便秘の主な症状・治療について紹介します。
診療日・時間
毎週土曜日 9:00-12:00
(完全予約制 *お問い合わせください)
※電話予約後、問診票で症状をお伺いしたうえで診察となります
便秘の症状
便秘とは、「本来排出するべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を言います。
- お腹が張って苦しい
- 肌の調子が悪い
- すっきりしない
- 便が硬い
- ポッコリお腹が出てしまう
- 血便
- 便秘薬が増えている
- 冷え性
- 痔がある
以上のような症状がある場合、当院便秘外来にご相談ください。
診療内容
当院では、専門の医師が患者さまに合わせた検査・診療を行います。
- 問診
- 腹部エコー・レントゲン・内視鏡・CT
- 触診・打診・聴診
- 生活改善指導(食事・運動)
- 血液検査
- 排便指導
- 薬剤治療・服薬指導
- 便秘教室(日程はHP上で確認できます)
※全ての検査を行うわけではありません。患者さまの症状に合わせて検査を行います。
便秘症の診断
以下の6項目のうち、2項目以上あてはまる場合、便秘症の可能性があります。
- 排便の4分の1超の頻度で、強くいきむ必要がある。
- 排便の4分の1超の頻度で、兎糞状便または硬便である。
- 排便の4分の1超の頻度で、残便感を感じる。
- 排便の4分の1超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある。
- 排便の4分の1超の頻度で、用手的な排便介助が必要である。(摘便、会陰部圧迫など)
- 自発的な排便回数が、週に3回未満である。
さらに、6ヵ月以上前から症状があり、最近3ヵ月間は上記の基準を満たす場合には、慢性便秘症の可能性があります。
日本における便秘の有病率
有訴者率(人口千対)、年齢(10歳階級)・性・症状(複数回答)別
慢性便秘症診療ガイドライン2017より引用
若齢層では女性の便秘が多く、ホルモンの影響が指摘されています。一方で年齢が高くなるにつれ、男性の便秘が増える傾向にあります。
排便のメカニズム
原因別分類
①薬剤による便秘
向精神薬、抗パーキンソン病薬、オピオイド等
②器質的疾患(2次的な原因)による便秘
大腸がん・大腸憩室・虚血性大腸炎
③機能的な便秘
- 排便回数減少型:大腸通過正常型・大腸通過遅延型
- 排便困難型:直腸知覚低下・骨盤底筋協調運動障害
便秘の治療
生活習慣の改善
生活指導・栄養指導・運動指導を行います
薬剤による治療
症状に合わせた薬剤・漢方薬の選択を行います
外科的治療
症状に合わせて必要な外科的治療を行います
洋式トイレにおける排便に適切な姿勢
- 前傾姿勢で腹筋に力を入れる
- 両肘を太ももの上に置く
- かかとを上げる
排便時の姿勢に気をつけましょう
生活改善が大事です
便秘の改善には運動と栄養も大事です。当院では、医師の診療、薬剤師による服薬指導、栄養士による食事指導、理学療法士による運動指導を行っています。