当院の看護師教育は、「スキル・やさしさ・自律」を持つ1人前のナースを目指し、日本看護協会から示された2016年版クリニカルラダーを基に看護教育体系を整えております。
新人から卒後4年目までの看護師を大枠の指標とし、基本的な看護技術から一人ひとりの患者様に応じた看護を実践できるように、ラダーⅠ、ラダーⅡ、ラダーⅢへと段階的にスキルアップできる教育を実施しております。
ラダー教育を開始し3年目、クリニカルラダー:Ⅲコースの研修生4名で研修を実施しました。「リーダーシップ・メンバーシップ」の講義後に、「部署や委員会での役割や自己の影響力を考え、リーダーシップをどう発揮していくか」をテーマに十字チャート を用いグループ討議しました。研修生は、見えてきた自己の課題を日々の臨床現場の中でリーダーシップ・メンバーシップを考えながら実践して行きます。
*十字チャートでの討議:問題点や取り組みを十字に区分けした表に分類し課題や目標を明確にする方法
≪研修生の意見≫
・病棟の問題点や改善点を挙げる事で、自分にできるリーダーシップ・メンバーシップがないか考える機会になった。少しずつ自分から動いていけるようにしていきたい。
・これからのリーダー業務に向けて、メンバーシップをまず高めていきたい。病棟全体に目を向けて広い視野を持っていきたい。
・自分の役割を通して問題点を明確にし、チーム全体に働きかける事を少しずつ実践できるようになりたいと感じた。
・リーダー業務を始めて、自然とリーダーシップ・メンバーシップを意識して行えていたと実感する研修だった。
総看護師長 中村 千鶴
研修の様子