都城市 三州病院

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三州健康教室

ヒートショックに注意 ~血圧と入浴の関係~

日時:平成30年1月19日(金)15:00~16:00
講師:当院副院長 内科医師 石田 実雅 先生

今月の三州健康教室は、当院副院長 石田実雅先生より「血圧の話~ヒートショックに注意」をご講演頂きました。

石田先生は、普段から「心筋梗塞、脳梗塞、腎不全などを発症してから治療するより、予防にエネルギーを注ぎ、寝たきりになる患者様を一人でも減らす」という信念のもと、日々外来診療に当たられています。
今回は、この時期よく話題に上がる「ヒートショック」が演題でした。

日本式入浴法は、日本人の長寿の秘訣だと言われていますが、欧米に比べ、入浴中の死亡者数も非常に多く、主な死因は心筋梗塞や脳卒中などの発症によるものと考えられます。講演では、ちょっと熱めの43℃が最も危険な温度である事、東京都健康長寿医療センターの調査によると、2011年の1年間に入浴中に亡くなった人の数はおよそ1万7000人である事、とくに高齢者や、高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症、動脈硬化症などの疾患をもつ人はヒートショックの影響を受けやすいといわれています。予防はなによりも温度差を少なくすることで、脱衣室やトイレなどでの暖房器具の使用やシャワーを使った浴槽への湯はりで浴室の温度を高めるなどの工夫の仕方が紹介されました。

また、質疑応答・感想では、「自分に当てはまることが沢山ありドキッとしました。早速今日から改善していきたい」という感想を頂きました。

高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症、動脈硬化症などの検査・診察ご希望の方がおられましたら、ぜひご相談ください。

三州健康教室委員会□□□□□
委員長・外来師長:今村美春

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