去る9月7日(土)、都城緩和ケア研究会(当院事務局)を、新しく改築された都城市北諸県郡医師会館で開催致しました。
今年のテーマは、「アドバンス・ケア・プランニング~心に耳をすませて~」と題し、地域の医療・福祉関係者の59名が参加され、基調講演と4施設の演題発表およびグループワークの流れで行いました。
基調講演は、「医師の立場から考えるアドバンス・ケア・プランニング」について、都城医療センター外科医師の 田中 洋先生よりお話を頂きました。患者様の意向を尊重し、質の高いケアを実践する為には、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は重要な手段である事、さらに症状緩和(疼痛管理)をしっかりと行うことがACPの質を高め、患者様・ご家族の自立支援に繋がる事を講演されました。
一般演題発表は、患者様への支援を行う中で遭遇する様々な難しい場面を取り上げられ、それぞれの組織・立場で悩んだことや工夫し取り組んでいる事を知る機会となりました。その後のグループワークでは、参加者の皆様とそれぞれの発表内容について討議しました。ACPの考え方や、工夫している点、今後気を付けていくべき方向性について更に理解を深める事ができました。意見交換、情報共有、実践につながる新しい知見の獲得や今後の課題が明確になりました。参加者のアンケートからは、ACPの大切さに加え、様々な職種で話し合えるコミュニケーションの重要性についてもご意見を頂くことが出来ました。
今後も地域の皆様と共に考えていける研究会となるよう企画して参ります。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
都城緩和ケア研究会事務局
久保田 優子
当院から溝口看護師が発表しました
多くの参加者が集まりました