2018年7月11日、緩和・在宅ケア委員会主催の院内勉強会を開催しました。
テーマは、「それぞれの場所での意思決定支援~倫理的視点から~」で、シンポジウム形式で行いました。実際の患者様を通して、外来や急性期病棟、緩和ケア病棟でできる緩和ケアについて、症例発表し、ケアの振り返りと意味づけを行い学びを深めました。
がん患者さんは、様々な場所で意思決定支援が求められます。「治療は続けるべきか?」
「家で過ごしたいけど、難しい」など様々な思いを抱えながら、療養されています。
患者様だけでなく、ご家族にも様々な想いや辛さがあります。緩和ケアでは、身体や心の辛さを軽減するだけでなく、患者様やご家族がその方らしく過ごせるよう、意思決定をお手伝いするのも緩和ケアの役割です。
今回の研修を通して、緩和ケアでの意思決定をどのように援助すれば良いか、新たにどのような援助をすれば良いか、自分たちのケアを見直す良い機会になりました。
今後、さらに緩和ケアの質が向上し、患者様やご家族により良いケアが行なえるよう工夫していきたいと思います。
在宅・緩和ケア委員会委員長
緩和ケア病棟主任 竹下智美