当院では、院内教育の必須研修として医療安全研修を年2回実施しております。
今回は医療安全対策として、「針刺し事故防止」をテーマに行いました。
研修は、安全機能装置付き器具や、針捨てボックスの使用法など「針刺し事故対策マニュアル」に沿って事故防止対策の具体例を紹介しました。又、実際の場面設定シュミレーションを行い、針刺し事故防止の為の行動を振り返りました。事故のない安全な医療を提供していくためには、医療従事者一人ひとりが危機意識を持ち、医療事故防止の必要性・重要性を認識し努めなければいけない事を学びました。
実習に来られている看護学生さんから「予防対策を身につけて自分自身を守る。又その場面にいる時や職員・患者を守る為にも『危ないと感じる事』が大切であると学びました」と感想をもらいました。
三州病院では、安全な医療の為に医療安全委員会を中心とし、病院全体で組織的な安全対策の取り組みや、個々の安全確認の徹底と行い、適切かつ安全な医療の提供に努めております。
医療安全委員会 今村美春
実際の場面を想定して研修を行いました
近年では老若男女問わず、便秘でお悩みの方が増えております。また、便秘を専門に扱う施設は多くありません。そこで当院では、2018年10月より、便秘の症状でお悩みの方を専門に、便秘外来を開設致しました。当院院長を中心に、専門的な知識を持ったスタッフが検査・診察・治療を行います。便秘や便秘に伴うお尻の症状でお悩みの方は、是非ご利用ください。*尚、診察は完全予約制となっておりますので事前に予約をお取りください。
こんな症状で困っていませんか?
便秘とは、「本来排出するべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を言います。
お腹が張って苦しい 肌の調子が悪い
すっきりしない 便が硬い
ポッコリお腹が出てしまう 血便
便秘薬が増えている 冷え性
痔がある
以上のような症状がある場合は是非、便秘外来にご相談ください。
当院で受けられる治療
症状に合わせて適切な検査・診察をしたうえで治療を行います。
生活習慣の改善 生活指導・栄養指導・運動指導を行います
薬剤による治療 症状に合わせた薬剤・漢方薬の選択を行います
外科的治療 症状に合わせて必要な外科的治療を行います
診察日
毎週土曜日 9:00-12:00 *完全予約制
<がん患者>最多86万人…大腸が胃抜き1位
≪以下毎日新聞より抜粋≫
2018.9/15(土)
<がん患者>最多86万人…大腸が胃抜き1位 (2014年診断)
2014年に全国で新たにがんと診断された患者は過去最多の86万7408人だったと、国立がん研究センターが14日発表した。前年推計から約5000人増え、部位別では大腸が胃を上回って2年ぶりに最多となった。日本人に多い胃がんは2年連続で患者数が減り、衛生状態の改善により原因となるピロリ菌の保有者が減った影響と考えられている。
新規患者数の内訳は、男性50万1527人、女性36万5881人。≪中略≫近年は特に、男性の前立腺や大腸、女性の乳房や大腸の増加が目立つ。高齢人口の増加で、18年の患者数は101万3600人と予測する。
がん統計・総合解析研究部の片野田耕太部長は「細菌やウイルス感染が原因になる胃や肝臓のがんが減少傾向にある一方、大腸がんは増えている。生活習慣の影響が大きいのではないか」と話す。
≪中略≫
詳しい集計結果は、同センターのサイト「がん情報サービス」(https://ganjoho.jp)で閲覧できる。
2014年の罹患数(全国合計値)が多い部位は順に
| 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
男性 | 胃 | 肺 | 大腸 | 前立腺 | 肝臓 |
女性 | 乳房 | 大腸 | 胃 | 肺 | 子宮 |
男女計 | 大腸 | 胃 | 肺 | 乳房 | 前立腺 |
当院は、大腸・胃・便秘、乳房の検査・治療に力を入れています
当院は開院より、大腸・胃、乳腺の検査に力を入れており、がんと診断された患者さまには積極的に手術を行っています。2018年10月より、便秘症状にお悩みの方に、毎週土曜(*完全予約制)便秘外来を開設しました。便秘症状のある方の大腸検査にてポリープや大腸がんが見つかることも少なくありません。がんの治療は早期発見がとても大切です。早めの受診と検査を心がけましょう。
院長 横山 憲三
緩和ケア研究会発表を終えて
9月1日、「伝え合おう、学び合おう~地域での緩和ケアのつながりを~」をテーマに都城緩和ケア研究会が開催されました。
演題発表のトップバッターとしてのプレッシャーを感じながらの発表でしたが、自分達の看護の想いを伝えられた満足感と達成感を感じることが出来ました。
今回の発表を通して、自分たちの看護を振り返り、緩和ケアの専門性を発揮すること、患者様・ご家族へより良いケアを提供できるよう研鑚を積んでいきたいと一層思いました。
緩和ケア病棟
松元 さやか
トップバッターとして発表しました
緩和ケア研究会事務局より
去る9月1日(土)、当院が事務局となっている都城緩和ケア研究会を都城市北諸県郡医師会館で開催致しました。
今年のテーマを「伝え合おう、学び合おう~緩和地域での緩和ケアのつながりを~」と題し、109名のご参加、6つの演題発表を頂きました。また今回は、宮崎県福祉保険部、都城市健康部から1名ずつお招きし、当研究会代表幹事と共に「地域での緩和ケアのつながり~それぞれの立場から~」をテーマにシンポジウムを行いました。
一般演題では、患者様への支援を行う中で遭遇する様々な難しい場面を取り上げ、それぞれの組織が悩んだり工夫したりして取り組んだ内容を知る機会となりました。活発な質問も聞かれ、参加された方々の明日からのヒントにつながったと思います。
シンポジウムでは、行政からのお話を聞くことができ、高齢社会である日本が今後取り組むべき課題や、都城を含む県西地域での医療・介護・福祉・行政が連携していくことの重要性などを考える事ができました。会場からの質問にもお答えいただき、双方の活発な意見交換となったと思います。
今後も地域の皆様と共に考えていける研究会となるよう企画して参ります。ご協力・ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
都城緩和ケア研究会事務局
久保田 優子
宮崎日日新聞9月8日の記事に掲載されました
第26回都城緩和ケア研究会
アンケート結果
○開催日:平成30年9月1日(土)
○参加者数:109名
○アンケート回答数:75名(回収率68.8%)
1.年齢
2.参加地域
3.職業(職種別)
4.この研究会をどちらで知りましたか(複数回答あり)
5.参加の動機
6.開催時期について
7.研究内容について
8.運営形式について
9.今後、研究会で
・緩和ケアに関わるナラティブ
・看取りに関わる連携
・看護と介護のかかわり
・緩和ケアで栄養面での指導のテーマ
・症状緩和
・家族支援
・在宅での看取り
・在宅での緩和ケア
10.その他、ご意見、ご感想
・行政からまとまったお話を聞く機会は意外に少ないので、今日はとても貴重なお話しをお聞きできたと思います。
・病院、施設での取り組みがよく分かった。今後に活かせていきたいと思います。症例を通して学習する機会も増えるといいと思います。また地域同士の連携(訪問看護ステーションと病院等)、ネットワークが図れていけるようになると、緩和治療、在宅医療ももっとスムーズにやりやすくなると思います。
・講演、事例と良い内容だったのに、参加者が少なかったのが残念だと思いました。シンポジウムまだまだ聞きたかったです。
・地域連携と合わせて、医療従事者の協働作業が行われて、患者様、ご家族との対応が親切、丁寧に行われていました。自分らしく最期の一時まで付き添われていました。沢山の事例の中から気づかされたことが多々ございました。参加出来て良かったと存じます。今後の貴研究会のご発展を心よりお祈り申し上げます。
鹿児島大学 医学部保健学科4年生3名が緩和ケア病棟体験に来られました。
同大学での看護臨床実習はほとんど終了され、実習カリキュラムにはない緩和ケア病棟での実習を希望されて参加されました。
緩和ケア病棟での生活環境の見学や看護師と一緒の看護ケア、患者様との散歩など体験されました。1日だけでしたが、来年、看護師になる前の緩和病棟での実習は、看護師として大切なプラスワンの看護を学んでいただけたと思います。
≪学生の感想≫
・初めて緩和ケア病棟を実習させていただき、驚く事ばかりでした。絵や花、日の光の入る大きな窓など、家のような「ホット一息つける場所」「暖かみのある環境」だと思いました。
・まずは患者さんの思いを聴き、寄り添う姿勢は今まで実習した病院と違いました。「傾聴」とはどういうものかを今までで一番学べました。
・検温で全身状態をすみずみまで見て少しの変化を見逃さない。そして、ご家族にきちっと伝える看護師のスキルの高さを感じました。
・看護師にご家族が辛い思いを言える関係は、日頃の信頼関係があるからできるんだと感じました。家族がここに入院して良かったと思える関わりをされている。
・看護師さんは忙しさを感じさせない、笑顔やゆったりした空気感があった。家にいるような感覚だった。
文責:総看護師長 中村 千鶴
実習風景
カンファレンス
患者さまと散歩
日が差し込む大きな窓の前で
当院では、院内教育のがん医療コースとしてがんに関連した研修会を系統立てて実施しております。今回は、「家族看護」をテーマに行いました。
ご家族は「第二の患者」とも表現されます。病気やケガで思いがけず医療と接する機会となる事があります。患者様はもちろん、患者様を支えるご家族も患者様同様に痛みや悩みを感じられます。特にがんの患者様のご家族は、症状に苦しむ患者様を見る忍びなさや、無力感、介護する負担や、経済的負担等、実に様々な問題が見られます。そんなご家族の置かれている立場や悩みに耳を傾け、ともに歩む伴走者としての医療を提供する大事さを伝えました。
宮崎大学から研修に来られている医学生から「実習場面でご家族が患者様と一緒に喜ぶ姿や、今回の研修内容を通して、ご家族へのケアの大切さを改めて考えました」と感想をもらいました。
私たちは、患者様・ご家族が安心して日々を過ごせますよう、ご家族を含めたケアを大切にしています。
文責:がん看護専門看護師
久保田 優子
「家族看護」研修の様子
質疑応答も交えて研修を行いました