都城市 三州病院

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お知らせ

時間栄養学~食べる時間の工夫~

厳しい寒さも少しずつ和らぎぽかぽかとした春の陽気を感じられるようになりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。今月は「時間栄養学~食べる時間の工夫~」についてのお話です。

 

時間栄養学とは?

同じ食事を食べても食べる時間や速度、食べる順序によって心身への影響が変わってきます。時間栄養学とは、健康的な食生活に大切な「食べる量・食べる内容」に加えて「いつ食べるか」を取り入れた栄養学のことです。

 

時間栄養学からみた食事法

 

朝食を食べる

朝日を浴びる

私たちの体は、1日25時間の周期で生体リズムを刻んでいます。1日は24なので、放っておくと徐々にずれが生じ、夜更かしの体になってしまいます。朝の光を浴びる、朝食を摂ることでこの差をリセットし、ずれを修正します。また朝食は昼間の活動エネルギーとして使われるため、夜に比べて脂肪として蓄えられることも少ないことがわかっています。

 

ゆっくり、よく噛んで食べる

野菜から食べる

ゆっくり食べること、野菜からたべることで、食後の急激な血糖の上昇が抑えられます。またよく噛んでゆっくり食べることで、脳の満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防げます。

 

 


夕食の時間は朝食から12時間以内に済ませる

夕食から翌朝までの12時間絶食時間をつくることで、太りにくくなります。

 

 

 

 


間食は時間に注意

脂肪合成に関係するBMAL-1という体内物質が午後3時前後もっとも少なく、食べても太りにくく、夜10時から午前2時ごろがもっとも多くなるため、この時間帯の食事は太りやすくなります。

 

 

 


夜遅い時間の食事は控えめに

食事をした時に胃腸で消化・吸収される際の消費エネルギー(食事誘発性熱産生:DIT)が、朝がもっとも高く、夕方から減り始め、夜にもっとも低くなります。つまり夜は食事誘発性熱産生(DIT)が少ない分、太りやすいと考えられます。

 

 

 

 

 

4月になり新生活がスタートする人も多いと思います。食事時間をひと工夫して健康的な体作りを目指しましょう。

 

 

栄養室長 有村裕貴子

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