より良く生きることも大切ですが、将来自分がどんな最期を迎えたいか、考えたことはありますか?
最近よくACP(アドバンス・ケア・プランニング)という言葉を耳にします。1990年半ば頃に出てきた考え方で、将来自分で自分の事が決められなくなった時や、最期の迎え方について事前に身近な方と希望について話し合っておくことを意味します。家族だからこそ、何だか話しにくい内容ですね。
ですが、自分が望まない医療等を受けないために、自分が望む最期が迎えられるように、日ごろの何気ない会話が大切になります。
例えば・・・家の草木を眺めながら最期の日を迎えたい
最期は無理な治療はしないで自然に任せたい
改まって話し合う必要はないのかもしれません。日ごろの会話から、その方が望む自分の将来についてお互いに知っておくことが大事だと思います。
また、文書として残しておくと、残された家族は色々な事について迷わずにすみます。以前関わった患者様は葬儀の手配、連絡すべき方、葬儀中に流す曲まで全て文書にしてご家族に残されておられた方がいました。
皆さんも一度、大事な方と話し合ってみませんか?
文責:久保田 優子
引用:NIKKEI STYLE-日本経済新聞