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| 平成13年度 第2回 ホスピス・マインド研修会にパネラーとして出席させて頂いた。他の出演者は、同じくパネラーとして、宮崎市郡医師会病院・緩和ケア病棟医長の「黒岩ゆかり先生」と、コーディネーターとして、いちはら医院の「市原義宏先生」だった。出席させて頂いて、何か心にひっかかるものがあった。 三州病院に緩和ケア病棟を開設して、もうすぐ2年になろうとしている。これまで、約80名の方の見取りをさせて頂いた。それを通じて私が学び得たものは、各患者様・御家族に各々の価値観・人生観があり、全く同じケースは1つもなかったということである。癌の末期と診断され、残された時間は、当然、患者様自身のものである。それを医療従事者がどう援助できるか?なのである。 残された時間をどこで、どう生きたいか?その場所が在宅であれ、施設ホスピスであれ、一般病棟であれ、患者様自身が選び、”ここが、わたしのホスピス”なのである。場所は問題ではない。在宅が一番、ホスピスが一番と医療従事者の価値観を押しつけてはいけない。 「患者さんの自己決定に、どこまで添えるか?」と医療・福祉・地域が連携してサポートしていくのがホスピス・マインドであり、ホスピスケアと信じている。 患者さんが自己決定が出来ないなどと、患者さんを見くびってはいけない。これまで患者さんは、医療従事者に自己決定権を与えられなかっただけで、そういう訓練が出来ていないだけなのである。じっくり時間をかけて話をさせて頂くと、全ての患者さんに自己決定は見出せる。 人間の死に対しては、医療従事者といえども、もちろん無力なのである。 それ故、おごる事なく、いつも自分を振り返り、謙虚である姿勢がホスピス・マインドに携わる者には必要と思われる。 これから、ホスピス・マインドが宮崎に広がっていく事を願ってやまない。 |
| さくら病棟医長 横山 晶子 |
この記事は、平成14年3月29日の宮崎日日新聞に掲載されました。 |
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