<診療科>

 胃腸科・肛門科・乳腺外科・呼吸器科・循環器科・緩和ケア科・麻酔科・放射線科・内科・外科




 当院は地域に根ざし、消化器・乳腺・肛門疾患の専門病院として、がんの診断・治療および終末期ケアを一貫して提供している。そのため、他施設には稀な病理部門や緩和ケア病棟を併設している。

 当院の緩和ケア病棟は日本緩和医療学会認定研修施設、日本ホスピス緩和ケア協会A会員である。院内はもとより、院外より医師・看護師・社会福祉士・医療関係の学生等の研修を多く引き受けている。また、地域住民へのホスピス啓蒙活動を行なう一方、地域住民によるボランティアも引き受け、地域に開かれた病棟となっている。

 当院の緩和ケア病棟の理念は、「いのちを支え、いのちをつなぐ」とし、「日々の生活を支え、患者様が旅立った後も愛する家族にその方の生が繋がって行ける」ケアを目指している。そのために終末期のみならず、早期より、患者様・御家族の全人的な苦しみの緩和と生活の質の向上を目指し、外来・急性期・地域の医療機関と密に連携している。

 病院全体の理念である「患者様中心の質の高い医療」の実現のためには、「キュアとともに十分なケア」が必要と捉え、緩和ケア病棟のみならず、外来・急性期病棟においても全人的なケアを提供し、コミュニケーションを大事にカンファレンスや院内勉強会を行ない、お一人お一人の患者様・御家族の苦しみに対峙し、他職種によるチームで生活の質の向上を目指している。





<予防・検診>

 がん予防を目的とした地域住民への啓蒙活動の一つである三州健康教室を月に1回、2002年より開催している。2010年5月には第100回を迎え、その記念式典として市民公開講座「健やかな毎日のために」を開催し、市民・医療関係者約900人の参加を得た。

 また、市からの委託による胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・前立腺がん検診を行い、特に乳がん検診においては年に1300件を超え、地域における乳がんの早期発見に貢献している。



<診断・治療>

 外来において狭帯域フィルター内視鏡(NBI)・超音波内視鏡(EUS)検査により、微細病変・深部病変の診断が可能であり、病変に対して、内視鏡的ポリープ切除術・内視鏡的粘膜切除術(EMR)・内視鏡的粘膜下層切除術(ESD)を施行している。内視鏡切除不能例に対しては全身麻酔下における開腹による外科的腫瘍切除術を行なっている(日本外科学会外科専門医制度関連施設)。院内における病理部門併設により、術中迅速診断を行い患者様に有益な医療を提供できている。

 乳がん検診において要精密の患者様に対しては、乳腺エコー・マンモグラフィ・穿刺吸引針生検等による精密検査を行い、外科的切除を行なっている。また、リンパ浮腫予防のために術後早期よりリンパ浮腫予防のための指導を行い、リンパ浮腫を併発した患者様に対してはリンパ浮腫専門外来にて複合的理学療法を医師の指示のもと専門リンパセラピストが行なっている。

 肝臓がんに対しては専門外来においてインターフェロン療法やラジオ波焼灼療法(RFA)・肝動脈塞栓法(TACE)を行なっている。また、インターベンションラジオロジー(IVR)認定医による各臓器へのステント留置術を行い、外来化学療法においては無菌調整室による薬剤の調製、専門化学療法室における薬剤の投与を行い、化学療法中の患者様のQOL向上を図っている。

 また、診断・治療中の患者様・御家族においても、身体的・精神的・社会的・スピリチュアル的な苦しみの軽減を目的に「つらさの寒暖計」を用いたアンケートを参考に必要時、緩和ケア医・緩和ケア認定看護師・医療ソーシャルワーカー・心理療法士が関わっている。



<緩和ケア>

 「いのちを支え、いのちをつなぐ」を理念に患者様・御家族の苦しみに対峙し緩和する事により、QOLの向上を目指し、日々チームで検討し実践している。また、遺族の方々への3ヶ月後のお便りの郵送や遺族会を開催しグリーフケアを提供している。

 日本緩和医療学会暫定指導医・緩和ケア認定看護師による院内勉強会や院外での講演活動を積極的に行い、院内外の緩和ケアの啓蒙・教育・指導を行っている。同時に日本緩和医療学会認定研修施設として、他施設より医師・看護師・社会福祉士、医学生・看護学生等の研修をうけ、指導・教育を行なっている。

 1999年より都城緩和ケア研究会事務局として都城地域におけるホスピス・緩和ケアの啓蒙・普及・質の向上を目指し、地域医療関係者と共に講演会・研究会の開催、ニュースレターの発行を行なっている。

 また、がん患者の在宅ケアの普及・質の向上を目的とし2005年より地域の訪問看護ステーション・包括支援センター・居宅支援事業所との在宅ケア勉強会を企画・開催している。

 その他、全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会(現:日本ホスピス緩和ケア協会)、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団、日本死の臨床研究会九州支部、日本緩和医療学会の委託により、其々、2002年、2007年2月、3月、2008年に宮崎に於いてホスピス緩和ケア啓蒙・普及を目的としたセミナー、フォーラム、研究集会、第1回宮崎県緩和ケア研修会(PEACE)を開催した。


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